担当者メッセージ

万年筆のペン先の先端には、ペン先本体の素材とは異なる「イリジウム合金」が熔着されていて、この部分をペンポイントと呼びます。 このイリジウムは非常に硬く、常温では化学変化も起きにくい丈夫な元素のため、摩耗しやすい万年筆のペン先先端部に用いられています。 地球の表層である地殻に含まれる量が極めて少なく採掘される量も少ないため、希少鉱物のレアメタルに属しています。 その価格はプラチナのおよそ2倍〜2.5倍とか！(出展：Wikipedia) 万年筆のペン先は、このイリジウム合金や金など貴重な素材を用いているだけでなく、殊に国産の万年筆は、各メーカー様によって研究を重ねて開発された設計、形状を備えています。Lichtopeでは、この考え抜かれたペン先をリスペクトして細字化や形状変更のための「研ぐ」(ここではペン先やペンポイントの形状を変えるほどの研磨を指して「研ぐ」と呼びます。)ことについて、 軽率にお客様にお勧めしないようにしています。 「もったいない」は世界でも知られる日本の精神ですが、サステナブル＝人間・社会・地球環境の持続可能な発展という言葉が定着してきている現在、万年筆をその名の通り末永くお使いいただけるよう大きな視点を持って、調整にあたりたいと考えています。